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大阪を中心としたロードバイクのヒルクライム・レーシングチーム team SUNZOKUのブログです。

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第4回 菰野ヒルクライムチャレンジ

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悔しいと思った。
何故、こんなにも簡単な確認を怠ってしまったのだろう。
それでもやりなおせない これはレースなのだから・・・



R_K

私は菰野ヒルクライムのスタート地点に立っていた。
背中のポケットに手を伸ばして『SUNZOKU A』の健闘を祈るお守り袋を強く握ってみる。
雨の心配が過ぎ去った空を見上げて大きく息を吐いた。
ヒルクライムのレースで高揚する事も無く、こんなにも落ち着いてスタートを待った事など無かった。
頼りになる仲間、maCさん、コンソメさん、たつろーくんに囲まれている。
速い事は知っている。同じチームで戦えるのは光栄だ。
尊敬している仲間はライバルでもある。 遅れること無くゴールするつもりだった。

パチンとクリートがはまる音がして静かにペダルを回しはじめる。
私はこの瞬間が大好きだ。山頂へと続く高鳴りに笑いを噛み殺した。
チームは一団となって序盤の急勾配を進む。
さぁ行こう!私はペダルにギュッと力を加えた。

その瞬間、乾いた甲高い音が目の前を通過した。
いつも私を上に運んでくれるホイールがそれを拒否する。
シュッ・・・シュッ・・・シュッ・・・
満を持して投入したSwisstopのブレーキシューが悲鳴をあげた。
『あの時だな・・・』それを瞬時に理解した。
菰野ヒルクライムはスタート地点にトイレが用意されている。
新生SUNZOKUのデビューを飾るべく出来る事は全部やろう!
1秒でも速く。1gでも軽く。  そんな思いだった・・・
地面に寝かせたSLR01のキャリパーブレーキの角度が少しズレてしまったのだろう。
トルクをかける度、干渉するホイールとブレーキは非情な異音を刻む。
チーム戦に参加する以上はメンバーに恥じぬ戦いをする。
そう誓って及ばずながら、自分なりの努力をしたつもりだった。
それなのに何だこの状況は・・・ 運が悪かった?
それは違う。 整備不良は自分で回避できる事象だろう。

トルクをかける度に音が鳴る。 力学的にそれほど大きなハンディは無いのかもしれない。
しかし、リズムを壊すには十分な要素であった。
行けるところまで行こう・・・ その思いとは裏腹に3人の姿は遠ざかった。
ここまで役に立たないのならソロで参加すればよかった。 
リズムを崩して荒くなる呼吸を整えながら少し後悔した。
今回はサイコンを外してレースに臨んでいる。
調子が良い時は必要とも思わないサイコンだが、この状況になると残り距離が判らない事実に不安を覚える。
足をついてブレーキの調整をした方が良いのでは無いか? 回答を先延ばしにしながらペダルを回した。

只でさえ遅いオレが整備不良か・・・ 何故チームジャージに袖を通してるんだろうね・・・
ペダルだけでは無くジャージまで重いとか困ったものだな・・・
力無く笑った後、大きく息を吐いてみた。

そんな時、ポンと背中を叩かれた。
振り返ると同じジャージの1号さんだった。
R_1

説明は難しいけど『ありがとうございます』『頑張りましょう』みたいな感覚は無かった。
やるべき事を再認識したという表現が妥当なのかもしれない。 1秒でも速くゴールへ!

ロードバイクではチームで同じジャージを着ている事が多い。
それはチーム戦であっても個人戦であっても同じ事である。
チームのメンバーはどのような姿勢でロードバイクと向き合っているかを日頃から見ている。
その実力も理解しているから、私が今後努力を重ねても1号さんに追いつかない事も知っている。
1歩でも近づく為に練習しているのか? と問われればそれも違う。
届かない人であっても、尊敬するメンバーであっても、私は勝つ為に練習している。
背中を叩かれた時、志を共にする『一番負けたく無いメンバー』がチームであると気がついた。
ロードバイクが集団スポーツである事は承知しているが、やっぱり勝ちたかったんだなw
私にとってジャージは『仲間の証』ではなく、『メンバーに負けない決意』のようなものらしい。

『SUNZOKU B』である つるみんさん、カメさん、1号さんが一団で去って行った。
しばらくしてYAMADAさんが『千切れたわ~ 頑張ろな!』と言いながら追い越して行った。
こんな事もあるけど、次は自分が力になれば良いのだと教えられた気がした。
最後の力を振り絞ってゴール直前で2名をパスしてゴールに飛び込んだ。
しかし、荷物の受渡し場所がすごく遠く、唯一の見せ場を誰も見ていなかったw

チームに合流して間もなく、かなり後からスタートしているはずのHANAKENさんとバードくんがゴールした。
メンバーに負けない決意と言ったが何事にも例外はあるw 

頂上で荷物を受け取り、記念撮影などの後に下山した。
慣れないカーボンホイールでの下山は予想外の難易度で、ゆっくりと開場へ戻ってリザルトを見た。

●リザルト考察
【ロードB】HANAKENさん、バードくん、masabowさん
HANAKENさん、バードくんの1,2フィニッシュ。
2人で協力して登ったかのようなタイムだが、完全に別組のスタート。
それでもこのような僅差になるのだから頼りになる2トップである。
masabowさんも上位15%に入っており胸をはって良い結果だとおもう。
しかし不満そうであった。来年は更に強くなって帰ってくるだろう。
入賞を目指して欲しいが、HANAKENさんとバードくんで既に2枠埋まっているw
キビシイけど狙って欲しいと思う。

R_B


【ロードD】しんいちさん
上位15%に入っているが、普段の速さからすればもっと上を目指せるはず。
十三峠などのダラダラ登るコースが不得意との事で、あまり得意なレイアウトでは無かったと推測する。
『乗らんとアカンな・・・』と呟いておられた事が脳裏を過ぎる。
これから調子を上げてくる事だろう。

【ロードE】novさん
登っても男前であったw 2位で表彰台 お見事!
始めてお会いした当時は『もうちょっとで入賞』を繰り返していた記憶がある。
いつの間にかコンスタントに結果を出されるようになった。
凄く頑張って登ったタイムであり、その頑張りを心から賞賛したい。
R_E

【チームTT】
SUNZOKU A:maCさん、コンソメさん、たつろーくん、ザク豆腐
エースmaCさんがコンソメさん、たつろーくんを引っ張った。
ザク豆腐は役に立たず、ブログという形で誤魔化そうとしているw
タイムと順位は別なので4位入賞はうれしく思う。

SUNZOKU B:1号さん、つるみんさん、カメさん、YAMADAさん
おしくも2位 表彰台!
つるみんさんがペースを作って集団で登っておられた。
同じメンバーでリベンジして頂きたいが、花粉症軍団でもあるため対策が必要か?
今回はダメだろうと予想していた1号さんがトップでゴール。
失礼をお詫びするしか無い さすがリーダーである。

R_TT


表彰式を終えた我々はそれぞれの想いを胸に家路についた。
R_ALL


楽しかった、思い通りにいかなかった、練習不足を痛感したなどが交錯する不思議な気持ちであった。
ただ、SUNZOKUのジャージが菰野ヒルクライムの表彰台に何枚も上がった事は紛れも無い事実であり嬉しくもあった。
だからチームはこれからも速くなるだろう。
登る事・競う事に真摯なクライマーが集うレースは本当に楽しい。
しかし残念ながら『人見知り』はSUNZOKUの伝統でもある 応援の声をかけて頂けるとうれしいw

著 SUNZOKU23号(ザク豆腐)

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